設計処 草庵 一級建築士事務所である設計処草庵は、 93年以降自然健康住宅の先駆的草分けとして講演活動等も行っております。 代表の建築家・中原賢二は、特定非営利活動法人「社の極」の理事長であり、伝統的な素材や技術・文化・芸術への造詣も深く、地相・家相・風水に精通しており、要望があれば古式に則った地鎮祭や上棟祭を行うことも出来ます。
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住まいの汚染物質とその対処法
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日本の気候・風土に合った家づくり

 近年西洋技術の並行輸入により、日本人特有の咀嚼文化を忘れ利便性を追求しすぎた結果、日本の自然と健康に反した建築が増えてきたように思われます。
 それぞれの国々で育ってきた建築の歴史には、培われてきただけの根拠があります。与えられた環境の中で、どうしたらより良く住まうことが出来るかという、先人達の知恵の結晶がそこには存在するのです。
 西洋には西洋の、日本には日本の、そしてその地方の気候・風土に合った家づくりこそ、その土地々々の人々に合う住宅といえるのではないでしょうか。

 そこで、自然条件を取り入れた「日本の気候・風土に合った家づくり」についてわかりやすくお話をしてみたいと思います。

<地域と気候について>
 自然環境の要素のうち気候因子としては、気温・風・雨量・日照量があります。これに海・山・川といった地形因子が加わることにより、その土地特有の日変化・年変化をもたらします。よって、環境を読み取り、何を取り入れ、何を防ぐかを判断するところから、設計は始まるのです。

<日照と風の関係>
 気候因子の中で、住み良い住宅をつくる為の最も大きな要素は、日照と風です。日照条件に恵まれた家は冬暖かく過ごせますし、通風の良い家は夏を涼しく過ごせるのです。つまり、日照と通風の良い条件を満たすことによって、過ごし難い冬の寒さと夏の暑さを緩慢にすることが可能なのです。
 湿度の高い日本(北部を除く)においては、冬の寒さよりも夏の蒸し暑さの方が非常に過ごし難い為、夏向きの家を建てることが重要と云えます。又、夏の蒸し暑さは通風だけでしのげるのではなく、日照による水分の蒸発も必要となってきますので、四季ごとに日照と通風を考えたプランが必要となります。


<日照条件>

 日照条件は、土地の緯度や周辺の地形や建物によって変わってきます。特に、太陽の低い冬に問題となってきますので、最も太陽の低い冬至の時に南側隣家の日影がどのくらいまで伸びてくるかを検討することで推定可能です。

<通風条件>
 通風は主として夏に問題となりますので、その土地での夏吹く風の方向を知り、その方向に大きな開口部を設け、そして風の出口を作ってやることが必要です。出口があってこそ風は通ることが出来、その場合風速が加わるので、入口さえ大きければ出口が小さくても問題はありません。又通風条件を考える場合、ドアよりも引き戸の方が開けておくのに常態であるため、都合が良いと言えるでしょう。

 このような自然環境の要素が複雑に関係しあって、その土地特有の変化がもたらされるのです。自然条件を無視した形では決して住み良い家づくりは出来ないものと思われます。その土地々々の自然条件をうまく取り入れて家づくりをし、上手に自然と共生していくことこそ、そこにすむ人々の健康に合った住宅といえるのではないでしょうか。
by  中原賢二

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